ローズマリー精油の物語
今日は、外来種(と言っても江戸時代に日本に入ってきたハーブ)の一つ、ローズマリーを取り上げます。
精油の材料に使われるオフィシナリス種はローズマリーの原種に近い品種。
頑丈で暑さ寒さにも強く、夏の暑さはもちろん、一度冬越しを経験すれば−10℃くらいまでは耐えられるとか。
和名では、マンネンロウと呼ばれますが、香りが強いところから、「常に香りがする」という意味の「マンネンコウ(万年香)」が変化したと言われています。
また、マンネンロウの漢字表記は「万年朗」。常緑低木で常に青々としているところから、永遠の若い青年にたとえたと考えられています。
ローズマリーはハーブに分類されますが、実は成長すると高さ2メートルに達する常緑低木で、薬効の高い成分を多く含んでいます。
生育環境によっても作られる成分が変わりますが、主要成分の一つの1,8シネオールは抗菌・抗ウイルス作用が高く、重宝します。
※参考:ローズマリーのケモタイプ
1.8-シネオールタイプ
カンファ―タイプ
ベルベノンタイプ
ボルネオールタイプ
酢酸ボニリルタイプ
βミルセンタイプ
αピネンタイプ
などがあるが明確な分類が難しい成分構成のものも多い精油です。
シソ科のハーブは、自然交配しやすく同じように見えて少しずつ品種が違うこともありますし、植物の育つ環境によって作る成分が違うのもまた魅力の一つです。
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