ちょっと待って!精油をお風呂に直接入れるのはNG? お風呂アロマを安全に楽しむ6つの方法
アロマ活用法 2025.08.30

ちょっと待って!精油をお風呂に直接入れるのはNG? お風呂アロマを安全に楽しむ6つの方法

リラックス・保湿・香りを叶える、やさしいバスタイムのアイデア

一日の終わりに、ゆっくりお風呂に浸かって、アロマの香りで癒される——そんな時間を楽しみにしている方、多いのではないでしょうか?お気に入りの精油を数滴、お湯にポトン。湯気と一緒に立ちのぼる香りに、ふ〜っと深呼吸。心も体もゆるんでいくような気がしますよね。

でも実は、「精油をお湯に直接垂らす」のは、ちょっと注意が必要な使い方なんです。

「えっ、ずっとやってた…」という方も安心してください。今回は、お風呂で精油を安全に楽しむための、6つのおすすめ方法をご紹介します。しっかりと肌にやさしく、香りにも癒される。そんなバスタイムを叶えるために、アロマテラピーの基本を少しだけ見直してみませんか?

精油をお湯に直接入れるとどうなるの?

お風呂に数滴垂らすだけ。手軽で香りもしっかり広がって、なんとなく「良さそう」と思えるこの方法。実はアロマに慣れている方でも、ついやってしまいがちな使い方です。

でも、精油は水(お湯)には溶けません。つまり、そのまま入れてしまうと精油が湯面に浮いた状態になり、肌に直接触れてしまう可能性があるんです。

精油は植物の芳香成分がぎゅっと詰まった、とても濃度の高い天然成分。自然なものだからこそ、使い方によっては肌に刺激を感じることもあります。

特に…

  • 敏感肌の方
  • 小さなお子さんと一緒に入浴する場合
  • 妊娠中の方
  • 体調がちょっとすぐれないとき
  • 肌が乾燥しているとき

などは、ちょっとした刺激でも反応しやすいため、直接の使用は避けたほうが安心です。

安心して使える!お風呂アロマの6つの方法

ここからは、肌にもやさしく、香りも楽しめる、お風呂での精油の使い方6選をご紹介します。ナチュラルな暮らしを大切にしている方にもぴったりな、やさしい使い方ばかりです。

1:ポリソルベート20+植物油+精油(乳化バスオイル)

  • 安全性◎/香り控えめ/保湿力◎

作り方(保存用:3回分)

  • コメヌカ油(好きな植物オイル):20ml
  • ポリソルベート20:10ml
  • 精油:合計15滴(1回分は5滴まで)

ビーカーなどでよく混ぜ、清潔な保存容器に入れておきましょう。使うときはよく振ってから。1回につき約5滴分を目安に使います。

>動画で乳化バスオイルの作り方をみる

2:植物油+精油(シンプルなオイルバス)

  • 安全性◎/香り控えめ/保湿力◎◎/お掃除△

作り方(1回分)

  • 精油:3〜5滴
  • 植物油(コメヌカ油・ツバキ油):大さじ1〜2

湯船に入れる前に、よく混ぜておくのがポイント。精油が植物油にしっかり溶け込んだ状態で使ってください。

3:無水エタノール+精油(AEAJ推奨)

  • 安全性◎/香り◯/保湿力なし/手間少し

作り方(1回分)

  • 精油:3〜5滴
  • 無水エタノール:5ml(小さじ1)

混ぜたものをお湯に加えるだけ。無水エタノールは薬局やネットで購入可能です。

4:洗面器に熱湯+精油(浴室アロマ)

  • 安全性◎◎/香り◎/保湿なし/手軽◎

洗面器に熱めのお湯を入れ、精油を1〜3滴垂らして浴室に置くだけ。肌に触れないので安心です。

5:アロマスプレーを浴室にスプレー

  • 安全性◎◎/香り◎/保湿なし/使い勝手◎◎

作り方(30ml分)

  • 無水エタノール:10ml
  • 精製水:20ml(アルコール濃度約33%)
  • 精油:合計9滴(約1.5%)

遮光スプレーボトルに入れてよく振って使用します。使用前には容器を消毒用エタノールで拭くのがおすすめです。

>動画でアロマスプレーの作り方をみる

6:精油を直接お湯に垂らす(非推奨)

  • 肌トラブルのリスクがあるため、基本的にはおすすめできません

香りは強く感じますが、肌への刺激の可能性があるため、安全性を重視して他の方法を選びましょう。

お風呂アロマにおすすめの精油ブレンド

バスタイムにおすすめの香りを、いくつかご紹介します。季節や気分に合わせて、香りを選ぶのもアロマの楽しみのひとつです。

ゆったり癒されたい夜に

  • ヒノキ木部 + 国産ラベンダー + ヒメコマツ

森の静けさと花のやさしさに包まれるような香り。
一日の終わりに、心と体がゆるむ時間を。

気分をリフレッシュしたい朝や昼に

  • 国産ローズマリー + イヨカン + スギ葉

ハーブの清涼感と柑橘の軽やかさが、
気持ちをシャキッと切り替えてくれます。

自然のぬくもりを感じたいときに

  • ヒメコマツ + イヨカン + ヒノキ木部

樹木のあたたかさと、やさしい柑橘の明るさが、
穏やかでやわらかな安心感をもたらしてくれるブレンド。

香りを少し変えたいときは、ヒメコマツやヒノキ木部の代わりにスギ葉を使ってみるのもおすすめ。
より爽やかで軽やかな印象に仕上がります。

どのブレンドも、精油は合計3〜5滴程度が目安です。
お風呂で使う場合は、今回提案した5つの方法をためしてみてください。

 

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